執行猶予付き有罪判決 ソウル中央地裁 趙鏞基牧師に 2014年3月8日
韓国の聯合ニュースによると、ソウル中央地裁は2月20日、背任などの罪で在宅のまま起訴された汝矣島純福音教会の元老牧師、趙鏞基(チョー・ヨンギ)被告に懲役3年、執行猶予5年、罰金50億ウォン(約4億7800万円)の判決を言い渡した。
趙被告と共謀したとして起訴された長男で元国民日報会長の趙希竣(チョー・ヒジュン)被告には懲役3年の実刑判決を言い渡し、身柄を拘束した。
趙鏞基被告は2002年に希竣被告が所有していた株式25万株を想定市場価格の4倍以上の価格で購入するよう汝矣島純福音教会に指示し、131億ウォン(約12・5億円)余りの損害を与えた。またこの過程で約35億ウォン(約3・3億円)を脱税した罪に問われた。
聯合ニュースは、裁判所が「この犯罪は教会運営の最高意思決定権がなければ不可能であり、趙牧師の地位と役割に合った処罰が必要だ」とした上で、趙鏞基被告が教会名義の各種の虚偽文書作成や書類変造などを承認または黙認し、犯行の中心的役割を果たしたと指摘した、と報じている。
汝矣島純福音教会は、趙被告が1958年創設したペンテコステ系の教会。信徒約80万人を擁する世界有数のメガチャーチとなったが、趙被告の巨額資産の私的流用をめぐり紛争が続いていた。