「連帯と対話」主題に関学セミナー 2014年4月5日

 毎年初春にセミナーを開催している関西学院大学神学部(土井健司学部長)が2月13~14日、第48回となる神学セミナーを同大(兵庫県西宮市)で開催し、学生や教員、卒業生ら100名超が参加した。今回は125周年の記念事業の一環として、「宣教における連帯と対話」を主題に掲げた。

 セミナーでは、米国合同メソジスト教会世界宣教局総幹事のトーマス・ケンパー氏が「宣教神学とグローバル・ミニストリーの実践」と題して主題講演を行い、「ミッシオ・デイ(神の宣教)」の神学を基軸としたエキュメニカルな世界宣教の立場から、主題をめぐる視座を提示した。

 翌日も引き続き同氏が、昨秋の釜山における第10回WCC(世界教会協議会)総会の報告を兼ねた講演を行った。さらに、同大神学部教授の神田健次氏が「戦後の神学部同窓と世界宣教の系譜」と題して、北米、ヨーロッパ、アジアにおける宣教協力をめぐる講演をしたほか、村瀬義史氏(同大総合政策学部専任講師)が「WCCにおける新しい宣教・伝道理解をめぐって」と題し、WCCが新たに提示した文書「いのちに向かって共に――変化する世界情勢における宣教と伝道のあり方」の意義について講演した。

 2日目のシンポジウムでは、これまで多様な形で世界宣教の活動と交流を推進してきたルース・M・グレーベル(関西学院院長)、中道基夫(同学院大教授)、荒川純太郎(日基教団甲山教会牧師、共生庵主宰)、金度亨(日基教団ゴスペルハウス牧師)の各氏による発題が行われ、それらをふまえた討論の時間も設けられた。参加者は、グローバルな視野から、足元の宣教、伝道のあり方と課題を共に学ぼうと、発言者の提言に熱心に聞き入っていた。

 神学セミナーは、これまでキリスト新聞社から単行本化されており、「若者とキリスト教」をテーマとした昨年のセミナーも同タイトルのブックレットにまとめられ、会場で販売された。

 

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