船橋学習センター・ガリラヤ開設 2014年4月5日
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2012年に始まった「信仰年」を機に、宣教・司牧の拠点として学習センターの設置を計画してきたカトリック習志野教会(千葉市花見川区)は、JR船橋駅周辺に「カトリック船橋学習センター・ガリラヤ」=写真=を開設する。習志野教会の大原猛主任司祭がセンター長に就任する。4月29日に開所式をクロス・ウェーブ・船橋(船橋市本町)で行う。
宣教・司牧の範囲が6市にまたがる広大な地域にある習志野教会は、最寄り駅から遠く、公共交通機関の利用者にとってはアクセスが悪いため平日にはほとんど利用されていないという。さらに信徒の高齢化や、司祭の減少など教会を取り巻く状況も年々厳しさを増している。
そうした現状を背景に、教会の福音的使命を果たすための開放的なセンターを、利便性の高いJR船橋駅近くに創設することになった。小教区の枠組みを超えたネットワーク作りの場となることを目指す。
センターの主な活動は、若者を対象とした社会の諸問題に関する分かち合いや、司祭・修道者、学識経験者や社会活動に携わる人を招き、講座や研究会などを定期的に行う。年齢、性別、職業、信徒・未信徒を問わず、すべての人が自由に参加できる。
センターを「ガリラヤ」という呼称にしたのは、苦しみ、悩み、虐げられた人々にイエスが福音を告げ知らせた地であり、復活したイエスが弟子たちに現れ、派遣した地でもあるから。
習志野教会は、センター創設について一昨年11月からプロジェクト会議による検討を進めてきた。同教会信徒役員代表の南武美氏(学習センター設立準備委員会委員長)は、「地域にキリストの教えを響かせていきたい。そして習志野教会だけでなく、千葉全体の教会につながっていけたらと思う。オールジェネレーション、オールナショナリティでやっていきたい」と抱負を語った。センターの運営は当面、習志野教会の信徒がボランティアとしてあたる。
同教会信徒の永山巖氏(同準備委員会委員)は「社会の中でわれわれの活動がなされるという点が大きい。『お導きがあった、ということ』だと思う。単体の教会の信徒と司祭が新しい働きを始めるのは、日本のカトリック教会の中でもはじめて。堅実にやっていきたい」と本紙に述べた。