仙台での震災追悼礼拝に220人 2014年4月5日
仙台圏宣教協力会(田中敬康会長)が主催する「東日本大震災追悼記念礼拝」が3月11日、日基教団仙台青葉荘教会(仙台市青葉区)で行われ、満席となる220人が参列した。震災で亡くなった人々を偲び、午後2時46分に黙祷を献げた=写真。
礼拝では、韓国福音主義協議会(KEF)会長のキム・ミョンヒョク氏が挨拶。「朝鮮動乱の時に数百万人の同胞が亡くなった」と述べ、自身の父親も殺され、寂しさと悲しみを経験したと話した。「苦難と悲しみは必ず益となる。涙を経験した人は必ず幸いになる。神に立ち返り、深く神と出会うようになる」と強調。「この世界にはわたしたちが経験した以上の苦しみを経験した人があまりにも多い。皆さんこそ、その悲しんでいる人たちを助ける資格がある」として、「慰めの働き人」となることに期待を寄せた。
また、大阪クリスチャンセンター(OCC)理事長の米田昭三郎氏が挨拶。OCCでは「東日本大震災復興支援の集い」を毎年行っており、今年3月1日に行われた集いの献金が宮城に献げられた。
「天国の希望」と題してメッセージを述べた島隆三氏(仙台青葉荘教会牧師)は、「わたしたちは天国の希望に生きている。『わたしは復活であり、命である』とイエスさまは宣言した。死は終わりではない、絶望ではない。復活の希望がある」と語った。
歌手の森祐理氏による特別賛美もあり、最後は全員でアメイジング・グレイスを賛美した。
主催の仙台圏宣教協力会は、2007年に大衆伝道者のクリストファー・サン氏を迎え、仙台圏の福音派諸教会が協力して伝道集会を開催したことから始まった。田中敬康氏(イムマヌエル綜合伝道団仙台キリスト教会協力牧師)が会長を務め、毎年春に「イースター・フェスティバル」という伝道集会を開催してきた。12年には、ビリー・グラハム伝道協会とともに「東北・希望の祭典」を開催。毎年3月11日に、仙台圏を中心として東日本大震災追悼記念礼拝を行っている。
(写真・報告=基督兄弟団仙台教会牧師・中田元)