地域との連携視野に企画展も 「立教学院展示館」オープン 2014年6月7日

 今年創立140周年を迎えた立教学院(糸魚川順理事長)は5月9日、同大学池袋キャンパス(東京都豊島区)に「立教学院展示館」=写真上=を開設した。同学院各校の教育・研究活動の学術的発信と自校史学習の場として活用することを目的としている。

 展示館は、1919年5月から2012年11月まで90年にわたって図書館として利用されてきたメーザーライブラリー記念館に設置された。レンガ造りの同館は東京都の歴史的建造物に選定されている。

            

 常設展では、創立者である米国聖公会の宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教の紹介に始まり、築地での創立、池袋への移転、関東大震災や戦時下の様子、戦後の新制への移行などについて、写真や資料などを展示。館内にはタッチパネルディスプレイ=写真下=やタブレット端末も設置され、映像・画像を通してキャンパスの変遷や戦前の学園生活について詳しく学ぶことができる。卒業生からも1800点以上の資料が寄贈されたという。

 ウィリアムズ主教に関する展示スペースでは、日本聖公会京都教区から寄贈された遺品の一部を公開。伝記の執筆を望まないことや、手紙や説教などを焼いてほしいという内容が記された遺書も展示されている。

 メモリアルスペースでは「立教学院の歴史」ビデオ14編が上映されており、今後は立教関係書籍の閲覧なども可能になる予定。企画展の開催も計画されている。同展示館学芸員の豊田雅幸さんは、「企画展では地域との連携も視野に入れていきたい」と話している。

 展示館は一般にも無料で公開されている。開館時間は平日午前10時~午後6時(土曜は午前11時~午後5時)。日曜・祝日は休館。問合せは同展示館事務室(℡03・3985・4841)まで。

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