「日本は世界のため」平和憲法を盾に 「主に生かされて―共に生きるために」無教会全国集会2014 2014年10月25日

 無教会全国集会が10月4日、5日の両日、山崎製パン企業年金基金会館サンシティ(千葉県市川市)を会場に開催。同集会準備委員会(坂内宗男議長)の参加の呼びかけ「世相厳しい、特に政治の右傾化急なる中で、世界的に見ても一見暗闇に益々突入するかのようなより厳しい時代のなかで、神のご経綸に一切をゆだねて、聖書で指摘する世の変わらぬ悪の現実を直視し、満腔の主に在る希望をもって地の塩として生きたく願う。このような志を同じくする者が共に祈り、励まし合うという重要性、主に在る愛の恵みを分かち合う場としての活用を」に応え全国から130人が参加。また今回は青年全国集会を編入開催した。主題「主に生かされてー共に生きるために」のもとに講演、発題、分科会、青年国際交流討論会、聖書講話などのプログラムが行われた。

 主題講演は第67、68回国連総会第3委員会政府代表顧問を務めた和洋女子大学名誉教授の鷲見八重子氏(国連ウィメン日本協会理事)が「日本は世界のために」と題して次ぎのように語った。

「グローバル化した世界の中で日本はどのような役割を果たしているのか。1カ月ほど毎日6時間、国連加盟193カ国の政府代表ステートメントを聞き、日本の立ち位置が多少なりとも見えてきた感がある。国連本部を米国の次に財政援助している日本はその点各国の信頼は厚いが、ただ一つ困ったことに『従軍慰安婦』問題が解決していない。北朝鮮人民共和国は日本に対して、1996年の国連勧告から現在まで日本政府は勧告を無視して『人権侵害』に公的謝罪をしてないと避難を繰り返した。北朝鮮の拉致を各国が避難、勧告をしたのに一切触れずである。韓国は女性・家族省大臣が慰安婦一人々の聞き取り調査の結果を報告。政治的駆け引きだが、身の縮む思いであった。日本のメディアは首相の国連演説にしても海外での演説にしても肝心なところを伝えない。女性が輝く社会を創るといいながらジェンダー平等(男女共同参画社会)については一言も言及しないのはどういうことか。新聞やテレビだけを頼りにすることなく、アンテナを高くして国際社会の動向をキャッチし、世界へ向かって開かれた日本の平和憲法を盾に女性、平和、安全保障についてウオッチし、平和を愛する志を同じくする人々と心を合わせて世界の平和を祈りたい」

 発題では、原千拓氏(基督教独立学園高校教諭)は独立学園での生徒、教職員合わせて100人ほどで共同体を成す、共に生きる生活の中で、教師、生徒自身が自らを問われ、他者の存在が自分らしさ、自分を生きる事になると、その経験から語った。

 企業で多用な仕事に従事、大学で経営学、就職部を担当し、サッカーのガンバ大阪を誕生させた大西宏氏は「平和の福音に生きる―浅見仙作の生き方に学ぶ」として、浅見、内村鑑三の絶対非戦平和とキリスト者はどのように平和を守ってきたかを語り、安倍政権について、徴兵制や戦死者発生の可能性をはぐらかす人間的不誠実とし、生命軽視、集団的自衛権行使など戦争ができる国にしようとし、積極的平和主義、国民の命と暮らしを守るためという言葉を使う偽善とした。キリスト者としての考え、行動について発題した。

講師陣▼ 主題講演・鷲見八重子。発題・倉石満、山本浩、吉村孝雄、原千拓、坂内宗男、大西宏。聖書講話・荒井克浩。

         

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