功労者に松居直氏、徳善義和氏 日本キリスト教文化協会が顕彰式 2014年11月8日

 公益財団法人日本キリスト教文化協会(近藤勝彦代表理事)は10月20日、2014年の「キリスト教功労者」に松居直(福音館相談役)=写真下、徳善義和(ルーテル学院大学名誉教授)=写真右=の両氏を選定し、東京・銀座の教文館ウェンライト・ホールで顕彰式を行った。

 今年で45回目を迎えた同賞は、1964年から音楽、美術、文学、教育、医療、福祉、神学などあらゆる分野で功績のあった人を顕彰するもの。これまでにも日野原重明氏、武田清子氏、渡辺信夫氏ら174人が顕彰されている。

 顕彰理由としては、「日本の児童文学を発展させ、世界に広める役割を果たした」(松居氏)、「日本におけるルター研究の発展に尽力した」(徳善氏)ことが挙げられた。

 松居氏は謝辞の中で、「『初めに言があった』で始まるヨハネによる福音書の朗読に心打たれ、言葉は人間の生きる力になること、『読む』ことよりも『聞く』という体験が大切だということを実感した」と、出版事業に携わるようになった契機を披露。

 徳善氏は自身の研究スタイルを「信仰建徳型」と表現し、牧師としての側面が評価されたことを光栄に思うとした上で、「許される限り、ルターを通して今の日本や世界の人々に、言葉で伝えるべきものを聖書から聞き取って語り続けたい」と抱負を述べた。

 松居 直(まつい・ただし)=1926年京都市生まれ。同志社大学法学部卒業。福音館書店創業に参画し、56年月刊物語絵本『こどものとも』を創刊。日本国際児童図書評議会(JBBY)会長、NPOブックスタート理事長、大阪国際児童文学館理事長。96年「児童文化功労賞」受賞。

 徳善義和(とくぜん・よしかず)=1932年東京生まれ。東京大学工学部卒業、立教大学大学院修士課程修了、日本ルーテル神学校卒業、ハンブルク・ハイデルベルク両大学神学部留学。神学博士。日本キリスト教協議会(NCC)議長、日本エキュメニカル協会理事長などを歴任。ルター関連の著訳書多数。

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