ルーテル神学校に「神学基礎コース」 教派超え信徒教育への貢献目指す 2015年3月14日
日本ルーテル神学校(東京都三鷹市、石居基夫校長)は、「神学基礎コース」を創設した。キリスト教入門・神学入門の基礎科目を集中して学ぶコースで、1年コース(1年間30単位を上限に、選択科目群から自由に選択して履修する)と、2年コース(1年間30単位を上限にした右記コースの2年連続のコース)がある。
対象は、①いずれの教会の会員でも、信徒として聖書とキリスト教、神学を深く学ぼうという意欲のある者。②キリスト教関連の施設や仕事に従事する者、あるいはそれを希望する者でキリスト教/キリスト教人間理解を深めたいという者。③将来、牧師や教会での奉仕職を考えている者。④以上のいずれでもないが、キリスト教への深い関心がある者。
入学資格は、大学を卒業した者(見込み者を含む)、もしくは、大学卒業と同程度の学力を有する者。またはキリスト教神学への理解と関心をもって熱心に学ぶ意欲を持つ者。入学試験は面接のみ。
必要な書類は、①志願書、②履歴書、③成績証明(最終学歴)、④志願についての小論文(2千字程度)、⑤牧師等の推薦状(⑤は可能であれば)。
入学選考料は1万円。学費は1年コースの場合、入学金・年間受講料合わせて年額30万円。2年コースの場合、入学金・年間受講料合わせて2年間で50万円(1年目30万円、2年目20万円)。終了者には修了証が発行される。
同コースへの入学者は、あらかじめ定められたホームルームに出席することが求められる。ホームルームは、入学者が神学諸科を学ぶためのオリエンテーションや履修相談など、コースへの入学者の学びをサポートする。
また、あらかじめ定められた神学校科目に限り、履修時申請によって科目等として登録可能。同神学校正規入学時に認定される。他の神学教育機関には履修証明を発行する。
履修できる科目には、ドイツ語や美術史などの28の大学科目と、歴史神学、教義学、礼拝学など34の神学校科目がある。
石居校長は、「ルーテル以外の方にも開かれた、神学校の信徒教育への貢献と言ってもよいもの」と述べている。
出願期間は3月23日まで。面接日は25日。問合せは、同神学校(℡0422・31・4611)まで。