教皇が南米3カ国を歴訪 エクアドル、ボリビア、パラグアイで市民歓迎 2015年7月25日

 教皇フランシスコは7月5日、南米3カ国への訪問に出発した。今回の訪問で教皇はエクアドル、ボリビア、パラグアイを9日間の日程で訪れた。

 バチカン放送(日本語電子版)によると、最初の訪問国、エクアドルの首都キトに到着した教皇は、6日朝、グアヤキルに特別機で移動、「神のいつくしみ巡礼聖堂」を訪問、続いて郊外のロス・サマネス公園で市民のためにミサを司式した。公園とその周辺には、約100万人の信者が詰め掛け、教皇を歓迎した。

 エクアドルでの最初のミサは家庭のために捧げられた。「奉仕とは、真の愛の基準です」と述べた教皇は、誰をも除外せず、互いに愛し合い、奉仕することを、家庭の中で学ぶよう勧めた。

 7日、首都キトで市民参加のミサをビセンテナリオ公園で行った教皇は、この日のミサを宣教のために捧げた。

 教皇は8日午後、第2の訪問国、ボリビアのラパスに到着。9日午前、サンタ・クルスでミサを捧げた。このミサによって、ボリビア国内の「第5回聖体大会」が開会された。ミサの会場となったクリスト・レデントール広場と周辺は参加者で埋め尽くされ、その数はおよそ200万人に達した。

 教皇は、午後から「民間運動世界ミーティング」が開催された見本市会場へと向かった。10日には、サンタ・クルスのパルマソラ刑務所を訪問した。

 教皇は同日午後、パラグアイのアスンシオン国際空港に到着した。11日、教皇はミサの会場となった、アスンシオン東南のカアクペの聖母巡礼聖堂に向かった。同聖堂は、パラグアイの信者にとって最も重要な巡礼地。教皇は巡礼聖堂一帯を埋め尽くす信者たちと共に、無原罪の聖母に捧げるミサを行った。

 教皇は12日、首都アスンシオン郊外のバニャド・ノルテ地区へと向かった。同地区は、アスンシオンの貧しい居住区の一つで、約10万人が生活している。現在、行政とカトリック教会による様々な支援プロジェクトが行われており、中でも修道会「イエズス会」は積極的に教育活動に奉仕している。教皇と住民の出会いは、フアン・バウティスタ礼拝堂とその付属の運動場で行われた。

 教皇は、アスンシオン国際空港から、アリタリア航空特別機でローマに向け出発、南米3国歴訪から帰国の途についた。(CJC)

 

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