幻見る人いなければ福音伝わらず 大阪ケズィック・コンベンションに3千人超 2016年3月12日

 超教派の聖会、「第51回大阪ケズィック・コンベンション2016」が2月17日~19日、大阪リバーサイドホテルで開催され、延べ3457人が参加した=写真。講師として、英ドーセット州クライストチャーチにあるムーアランズ・カレッジの副校長イアン・コフィ氏、米国出身で42年間南部バプテスト教会の牧師を務めてきたロジャー・ウィルモア氏、東京聖書学院院長の錦織寛氏が招かれた。

 3人の講師による全7回の聖書講解や合同祈祷会が行われた。2日目には、青年大会、教職セミナー、信徒セミナーに加え、講師のイアン・コフィ氏の夫人ルース・コフィ氏を講師に、急きょ、女性対象のセミナーも開催された。

 女性セミナーでコフィ氏は信仰継承について講演。信仰継承は神からの使命であるとし、「キリスト者としての生き方、決断を通して伝えること」「神のみ業、経験を言葉で伝えること」「伝えるための関係を築き上げること」の3点について語り、最後に「死ぬときに終わってしまう遺産を遺したいのでしょうか、永遠に残る遺産を遺したいのでしょうか」と会衆に問いかけた。

 青年大会では、青年のバンドによる賛美が行われ、錦織氏が使徒言行録2章17節から「幻を見る者」と題して講演。幻を見る者とは、「祈る者」「み言葉を心に留める者」「犠牲を払っても従う者」であるとし、青年にまず祈りから始めること、とにかく聖書を読むことを勧め、犠牲を伴っても従っていく者に神は豊かな恵みを与えてくれると話し、「幻を見る人がいなかったら、福音は伝わっていかない。教会は前に進んでいかない。使命を果たすことはできない」と語った。

 また、「昔、青年だった皆さん」と笑いを誘いながら、青年以外の参加者に向けて、「老人は夢を見る」の言葉から、「わたしが見た幻は、まだ起こっていない、完結していないかもしれないが、わたしが見た幻を次の世代に手渡していく、夢を残して欲しい」と語った。

 今年のケズィック・コンベンションは、大阪のほか全国10カ所で開催された。

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