世界祈祷日にキューバの人々覚え 「子どもを受けいれなさい」テーマに祈る 2016年3月26日

 毎年3月の第一金曜日は、世界祈祷日国際委員会(WDP、本部=米ニューヨーク)が推進する「世界祈祷日」。今年の式文はキューバ共和国が作成した。「子どもを受けいれなさい、そしてわたしをも」のテーマのもと、キューバの女性や子どもたちのことを覚えて、世界中のキリスト者が3月4日に祈りを合わせた。

 日本では55カ所で世界祈祷日の集会が持たれた。日本バプテスト連盟常盤台バプテスト教会(東京都板橋区)で行われた東京地区の集会=写真=には、11教派102教会から210人が出席。日本バプテスト連盟東京北キリスト教会の魯孝錬(ノヒョリャン)牧師が、マルコ10章13~16節からメッセージを語った。

 魯牧師は、「イエスは子どもをはじめ、律法の解釈の枠組みから排除されて周辺に追いやられた人々を真ん中に招いてくださった。痛みを背負って生きている人々を深く憐れみ、声なき声や沈黙の叫びに耳を澄ませ、その痛みを知って心から受け入れてくださった」と語り、そうしたイエスの思いが、子どもを抱き上げて手を置いて祝福するという姿に現れているのだと指摘。「イエスは、十字架を信じる者たちがその生きている時代に傷つけられている者たちに目を向けるように、そしてその1人を主の名のために受け入れるようにと、大きな使命を教会に託してくださったのではないか」と呼び掛けた。

 また、カトリック松戸教会員で、会社員時代にハバナに駐在した経験を持つ中西久氏が、写真を紹介しながらキューバの国情について報告した。

 世界祈祷日は、1877年に米国の女性たちが移住者や抑圧されている人たちを覚えて始めたもので、2度の世界大戦の後、教派を超えて和解と平和を求める祈りへと広がった。日本では1932年から、第二次世界大戦中を除き、毎年開催されている。49年より、日本キリスト教協議会(NCC)女性委員会(北村恵子委員長)が、WDPより送られてくる原文をもとに、日本語式文を作成している。

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