【列島縦断 書店員日記】 チャンプルー文化の中でできること 金城 芳朗(沖縄キリスト教書店) 2017年8月11日
沖縄キリスト教書店は、夏真っ盛り! 書店の前のホルトノキには、小学生が狂喜乱舞しそうなくらい、セミの大群が押し寄せています。また、鳩や蝶、蜂が来店されたり、人以外の被造物にもご好評いただいております(その鳩も今では、ご結婚され、書店の近くに新居を構えておられます)。
話は変わりますが、わたしは常々心がけていることがあります。それは、書店を思いやりと安らぎの空間にすることです。世の中の思い煩いや信仰への探求心が動機付けとなっていらっしゃったお客様の必要をうかがい、それに沿った品物をアドバイスすること、押し付けではなく、自己決定に促すこと。いらっしゃったお客様はみんな家族や友人と思って接すること。いらっしゃった時は険しい顔だったお客様が、ほっとした顔で帰られた時は、本当にこちらまで嬉しくなります。
わたしたち沖縄はチャンプルー(混ざった)の文化と言われています。アメリカ、ハワイ、アジア諸国、日本、様々な文化や信仰に囲まれて、多種多様な価値観に囲まれています。その中で、わたしたち沖縄キリスト教書店ができることはまだまだ未知数です。聖人のように大きなことはできませんが、小さなことからコツコツと積み重ねていくのが大切なのかなと考えています。
文書伝道は日々のお客様への思いやりから始まると思っています。まだまだ、発展途上の書店員3人と楽しくワイワイしながら切磋琢磨しております。皆様も沖縄にお越しの際は、ぜひ当書店に足をお運びください。お待ちしております。(きんじょう・よしろう)
→ 次号は北海道キリスト教書店