教皇が初訪問のミャンマー到着 バングラデシュで難民と面会 2017年12月1日

 教皇フランシスコは11月26日夜、教皇として初のミャンマー訪問に向け出発、27日午後、ヤンゴン国際空港に到着した。

 仏教国のミャンマー西部ラカイン州で、軍と武装集団の衝突が激化した8月25日以来、少数派のイスラム教徒ロヒンギャに対する残虐行為が伝えられ、教皇はロヒンギャに対する暴力を、「兄弟姉妹」に対する迫害と呼んで非難していた。

 ロヒンギャは国境を越えて隣国バングラデシュへ逃れ、難民化している。その数は62万3千人を超したと伝えられる。

 現況での教皇ミャンマー訪問については、人道、外交、宗教を巡る複雑な問題の間で均衡を保つことが求められると指摘する関係者もいる。教皇側近の枢機卿からも、ロヒンギャ問題に踏み込むべきではないとする意見が出ている。

 教皇は30日にバングラデシュへ移動、首都ダッカでロヒンギャ難民と面会する見通し。教皇のバングラデシュ訪問は、1986年のヨハネ・パウロ2世以来となる。(CJC)

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