キリスト者学生会70周年 記念大会「ALL KGK」に1500人 2017年12月1日

 今年で70周年を迎えた学生伝道団体キリスト者学生会(KGK)は11月3~4日、玉川聖学院(東京都世田谷区)で記念大会「ALL KGK」を開催した。会場には、早稲田大学で創設に関わった尾山令二氏(聖書キリスト教会会長牧師)をはじめ、草創期の卒業生から現役学生まで、2日間で延べ1500人以上が集まった。

初日はKGK卒業生らが活躍する、神学校、伝道団体、キリスト教関連団体などがブースを出展、会場を盛り上げた。

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 今大会では、これまでのKGKが何であったのか、何であり続けるのかを「礎のことば」として明文化。「遣わされた地で福音に生きる――福音の豊かさを知り、キリストの教会を建て上げ、全生活・全生涯をもって証する」に集約した。

 大会では19の分科会のほか、東京基督教大学大学院教授の山口陽一氏と、日本福音キリスト教会連合(JECA)前橋キリスト教会牧師の内田和彦氏よる基調講演が行われた。「日本キリスト教史におけるKGK」と題して講演した山口氏は、社会的に幅広く役割を担うようになったYMCA、YWCAと比べ、KGKが学生伝道とその土台としての福音主義に立ち、「静思の時」「共同の祈り」「聖書研究」に重点を置き続けたことで、大学紛争を乗り越え、大学の大衆化という変化に対応しつつ、学生伝道を続けていると分析。「学生伝道に携わる他団体とも力を合わせ、ここから新しい日本の学生伝道を始めてほしい」と語った。『新改訳聖書2017』の新約編集主任を務めた内田氏は、「福音の豊かさ――聖書的考察と提言」と題して、同訳にも反映されている「贖い」「宥め」「和解」「義認」など、福音主義の中核となる福音理解を解説した。

 大会最後の派遣礼拝では、大嶋重徳総主事が説教。「KGKは華やかな伝道、素晴らしいアプローチを続けてきたわけではなく、聖書に光があり、み言葉の中にイエスに出会う唯一の道があるのだと、地味に聖書研究をしてきた。これからもKGKは、地味でダサく、地道に続いていく。しかし、これこそ人が褒め称えられるのではなく、イエスのみ名だけが崇められ、後輩たちに受け継がれるKGKであり、これを繰り返し続けていきたい。わたしたちは卒業して何年経っても遣わされた地に出ていく」と、参加者を送り出した。

 日本基督教団で青年伝道を担う学生キリスト教友愛会(SCF)主事の野田沢氏も、70周年に寄せて記念誌へ寄稿。「私たちは教派は違えども、主より同じ使命を与えられています。近い将来、信仰継承と青年伝道の分野においてKGKや日本福音同盟(JEA)などと理解と協力を深め、共に主に用いられることを心から願っています」とエールを送った。

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