【列島縦断 書店員日記】 クリスマスの準備をお客様と一緒に 上田玲子(大阪キリスト教書店) 2017年12月1日

 今年も残すところあと1カ月を切ろうとしています。皆さま、クリスマスの準備は順調ですか? わたしがこの時期に思い出すのは中学時代、図書委員長だったころ「図書だより」12月号に載せた、とあるお勧め本。確か、こんなことを書きました。

 「クリスマスって何の日? ケーキを食べる日? プレゼントをもらう日? ……そんなんじゃダメー!! クリスマスの始まりと本当の意味を、この機会に知ってみませんか?」(「そんなんじゃダメー!!」というのは、当時中学にいらっしゃった某先生の有名な口癖でした)

 ……そうです。ミッションスクールでもなければ自身が教会に通っていたわけでもなかったこのころに、なんと『聖書』を推しまくっていたのです! なんだか、この書店に勤めている今よりも伝道熱心⁉(笑)

 伝道といえば「牧師にとってクリスマスは『クルシミマス』の時期だ」とどこかで聞きましたが、それは文書伝道の使命を担うキリスト教書店にとっても同じかもしれません。当店の場合、お届けする商品の量が格段に増えるこの時期は営業の機会も増やすため、全従業員3人のうち2人が教会や各施設へ営業にうかがい、残る1人……店内はたいへんなことになっています。

 おそらく何度もお電話をくださったであろうお客様から「やっとつながった! 今日は休みかと思った」と言われてしまうほど、朝から多くのお電話をいただき、その間に取次各社からの荷物で間もなく店内は段ボールで埋めつくされ……その中で、ご来店のお客様への対応、営業にうかがえない地域の教会や個人宅へのご注文品発送、絶版商品の代品検討、教会などのバザーに貸し出しする商品の準備、1000点を軽く超えるクリスマスプレゼント包装のご依頼……もちろん通常業務に定期刊行
物の仕分け・発送作業などもあり、毎日が盛りだくさん!

 それでも、毎日お客様と直接やり取りをしながら、こうしてクリスマスの準備をご一緒にできるのは、本当はとても嬉しくありがたいことだとも思うのです。

 皆さま、どうぞよいクリスマスをお過ごし下さい!(うえだ・れいこ)

→ 次回は沖縄キリスト教書店

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