在日大韓基督教会・日キ教会 宣教協約締結20周年で記念集会 2017年12月25日
在日大韓基督教会(KCCJ)と日本キリスト教会(CCJ)の宣教協約締結20周年記念集会「WA~『欠け』のある者から『欠け』がえのない者へ」が11月23日、日本キリスト教会大阪姫松教会(大阪市阿倍野区)で行われた。両教派合わせて64人が参加。両教派の10~30代の青年6人が牧師と約半年かけて企画を練り、青年主体の集会を目指した。
開会礼拝後、レクリエーションを経て、それぞれの体験をもとに信仰や教会、生きづらさ、信仰の「欠け」などについて青年6人が発題。KCCJからは、教会で起こった「内部分裂」について発題が行われ、「人が集うことがつまずきではなく、励みや慰めになれば」「信仰には『神とのつながり』と『人とのつながり』どちらも大切だ」などの意見が交わされた。
CCJからは、セクシュアルマイノリティーについての発題もあった。近年世間でも話題になり、カミングアウトした牧師や信徒も知られるようになったこともあり、「青年として考えていくべきではないか」との問いが投げかけられた。参加者は、「難しい問題ではあるが、これからも話し合いたい」「理解したい」とコメントした。
最後にKCCJの青年会が昨年作成した「連祷」を実践。KCCJは毎年、青年のための主日があり、その際に青年たちが作成した交読文の「連祷」を各教会に送って、礼拝内で交読しているという。その内容が、この集会の内容やテーマに寄り添ったもので、涙する参加者も見られた。
CCJから発題者として参加した平岩ともりさん(日本キリスト教会吉田教会員)は、「両教派の青年で今後も交流したいという声もあり、良い交わりがこれから始まりそう。長い間、準備してきたものが実って感慨深い」と振り返った。