北で拘束の米国人牧師ら解放で大筋合意か 2018年4月1日
北朝鮮に拘束されている米国人3人の解放について、両国当局と仲介国のスウェーデンが協議に入っていることが明らかになった、とAFP通信が報じている。
南北首脳会談や米朝首脳会談の実現へ向けて、関係国の外交活動が活発化する中、北朝鮮政権に対する「敵対行為」のかどで別々に拘束された韓国系米国人3人の解放について、現在、複数のルートで協議が行われているという。
韓国MBCテレビの3月18日報道によると米朝政府は、キム・ハクソン、キム・サンドゥク(英名トニー・キム)、キム・ドンチョル氏ら3人の解放に関する最終合意に「ほぼ至った」とされる。また米テレビCNNは、17日に終了した北朝鮮リヨンホの李容浩外相のスウェーデン訪問の際にマーゴット・バルストロム外相との間でも、3人の解放について協議された、と報じている。
解放合意に達したとされる3人の中で、キム・ドンチョル氏は韓国生まれの米国人、牧師。2015年、北朝鮮でスパイ容疑をかけられ逮捕されて以来、拘束されている。16年には労働教化刑10年の有罪判決を言い渡されている。またキム・ハクソク氏とキム・サンドゥク氏は、北朝鮮国外の福音派キリスト教系団体が平壌に設立した平壌科学技術大学(PUST)で17年、講義を行った際、「敵対的行為」の容疑で拘束された。(CJC)