【南ア】 現地警察、証拠不十分でブシリ牧師への捜査断念 2018年4月5日
【南アフリカ共和国】 4月4日、南アフリカ・現地警察の捜査機関は、今回のシェパード・ブシリ氏(ECGC牧師:啓かれしキリスト者の集会ミニストリーズ)への捜査を証拠不十分で断念すると発表。内部告発により、国外への不正送金の疑惑が持たれていたが、告発者側の情報に虚偽があった。ニャサ・タイムズ(マラウイ共和国)やBBCが報じている。
ブシリ氏はマラウイ共和国北部ムズズ出身。HIV患者を癒し、全盲の人を回復し、2016年7月には奇跡を行う力がある証拠として「空中を歩く」動画をyoutubeにて公開。SNSで騒がれ、視聴回数は48万回を超えた。2017年末、ヨハネスブルグでの越年祈祷会イベントでは、約1万人がスタジアムを埋めた。
日曜日には4万人の会衆がブシリ牧師の話を聞くために集まる。礼拝では、彼の顔写真付きオイルの小瓶が「癒しの力」を持つとして販売されている。ブハリ氏は、BBCの取材に対して「カトリック教会や聖公会が会堂で聖書や小物を販売していることと、私のしていることに何か違いがありますか」と答え、白人社会が黒人教会の指導者に、このような質問をすること自体が人種差別的であると応じた。
ブシリ氏が率いるECGCミニストリーズは、現在、ガーナから南アフリカにまたがるアフリカ大陸最大の教会となっている。成功したビジネスマンで4機の私用ジェット、投資会社、複数のホテルの所有者としても知られる一方、ルワンダ共和国では奇跡と教会からの騒音を巡る問題で追放を受けた。
証拠不十分となったことについて、同ミニストリーズは「わたしたちECGCミニストリーズは、全世界でもっとも速く大きく成長している教会です、何一つ隠すことはありません」と声明を発表。ブシリ氏は、英米アジアにも熱心な信者を抱え、4月5~6日にかけて米国ロスアンゼルスで宣教大会を開催する予定。