米南部バプテスト連盟 ペイジ執行委員長辞任 2018年4月21日
米プロテスタントでは最大教派とされる南部バプテスト連盟(SBC)執行委員会のフランク・ペイジ委員長兼CEOが3月27日辞任した。宗教専門RNS通信が報じた。当初、辞任の理由は明らかにされなかったが、同派の公式メディア「バプテスト・プレス」は「最近の倫理的に不適切な関係」について判断したと報じている。
ペイジ氏は、「個人的な失敗の結果、わたしの家族、わたしの主、わたし自身、そして神の国(ザ・キングダム)を惑わせた」とし「わたしの家族やわたしが傷つけてしまったものを守ろうとの願いから、最初の引退発表では、完全な説明をしなかった。しかし、わたしの個人的な判断が良かったのか思い悩んだ末に、事情をもっと率直に認めてもらうべきだと判断した。これからわたしの妻と娘たち、わたしのことをもっともよく知り、わたしをもっとも愛してくれた人たちとの信頼の織物を織り直したい」と述べた。
執行委員会議長のスティーブン・ラメッジ牧師はペイジ氏の辞任を27日に知ったが、執行委員会は前日にペイジ氏と電話会議を行ったという。
ペイジ委員長は2013年、救済論を巡って交わされた同派内の論議でカルヴァン主義者と非カルヴァン主義者の和解に努めた。2017年には、「倫理と信教の自由委員会」委員長を務める倫理学者ラッセル・ムーア氏が大統領選挙に名乗りを上げていたドナルド・トランプ氏を批判したことから、所属教会の中でSBC支持を打ち切ると脅す動きが出てきた時には、ペイジ氏はムーア氏と会い、一致を示す声明を発表してもいる。(CJC)