聖書は「不要な」本 米誌「GQ」が選定 2018年5月11日

 米誌「GQ」が、聖書は過大評価されており、必ずしも「読む必要のない21冊」に選出した、と全国紙「USAトゥデー」が4月23日伝えている。同誌編集部は、「キリスト教の聖書は馬鹿げていて、くどく、矛盾しているから『読む必要のない21冊』に入れた」という。「聖書が非常に高く評価されるのは、聖書に基づいて生きているとは言うものの、実際には読んだことのない人が皆支持しているからだ」と、作家・詩人ジェス・ボールは述べている。

 「名著」にはレイシスト的、性差別的なものもある。だが大半は単に、非常に、非常に退屈だ」と指摘する。聖書のほかに「読む必要のない」作品にはJ・R・R・トールキンの『指輪物語』、アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』と『武器よさらば』、J・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』などが選ばれた。

 聖書の代わりに、同誌は第2次世界大戦中の2人の兄弟の人生を語ったアゴタ・クリストフの『悪童日記』を読むよう勧めている。「聖書が神の霊感によっていると信じなくても、この50年間で39億人が読んでいる」としてフォックス・ニュースの宗教担当ジョナサン・モリス神父(ニューヨーク大司教区)は4月22日、テレビ番組「フォックス・アンド・フレンズ」で聖書をリストに入れたこと自体が「馬鹿げており、恥ずかしい」と語った。(CJC)

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