キリスト教文学会が全国大会 四国で「巡礼」テーマに 2018年6月21日
日本キリスト教文学会(勝呂奏会長)の第47回全国大会が5月12~13日、四国大学(徳島県徳島市)で開催され、延べ100人以上が参加した。会場では同大学生らが阿波踊りを披露するなどして参加者をもてなした。
総主題「文学と巡礼」に基づくシンポジウムでは、兼子盾夫氏(元上智大学キリスト教文化研究所客員所員)による司会のもと、田久保浩(徳島大学教授)、佐々木義登(四国大学教授)、武田秀美(星美学園短期大学教授)の3氏がパネリストとして登壇。「人はなぜ巡礼に向かうのか、なぜ物語を語らずにいられないのか」をめぐって意見を交わし、四国の風土に根ざす「遍路」という「巡礼」の文化と、『深い河』『砂の器』などの文学作品との関わりを掘り下げた。
「宗教改革前夜のサイオン修道院」と題して講演した向井剛氏(四国大学教授)は、宗教改革前夜、ロンドン近郊のサイオン修道院における出版活動と解散に至る過程で生まれた逸話などを紹介した。