「おふぃす・ふじかけ賞」 日めくりカレンダーで受賞者語り合う 2018年8月1日

 キリスト教カウンセリングの普及に資する出版事業を応援しようと、臨床心理士の藤掛明氏(聖学院大学教授)が創設した「おふぃす・ふじかけ賞」の授賞式が7月5日、東京・中野のいのちのことば社で開かれた。同賞は藤掛氏が1年間に刊行されたキリスト教カウンセリングの関連書籍から、他の人にも勧めたい本を「独断と偏見」で選び表彰するというもの。

 2018年度の受賞作(2017年1月から同年12月まで)として、堀肇著『悩んだときにひらく本』(ファミリー・フォーラム・ジャパン)、片柳弘史著『こころの深呼吸』(教文館)の2冊、「発掘賞」に堀肇著『心の部屋を空けて』(いのちのことば社)、「特別賞」に「牧会塾」の運営に尽力した森直樹氏と、日めくりカレンダーを手掛けてきたいのちのことば社、キリスト新聞社が選ばれた。

 式にはW受賞となった堀氏と、片柳氏の代理として編集者の福永花菜氏、森氏らが出席。福永氏は、「疲れて家に帰ってきて、寝る前に読めるような本にしたかった」と制作の舞台裏を披露。

 続いて日めくりカレンダーにまつわるトークセッションが行われ、それぞれの企画に携わった編集者とイラストレーターのみなみななみ氏が登壇した。みなみ氏は「絵と文を描くのが仕事なので、いただいた中で精一杯できることをしただけ。想像していなかった場でも用いてくださっている」と喜びを語った。

 昨年は宗教改革500年という年でカウンセリングにまつわる出版が少なかったものの、主催者の藤掛氏は「『キリスト教カウンセリング』は固有の方法論を指すわけではなく、背後に教会があり、牧師の牧会的配慮の一部として機能するかどうかが鍵。そう考えれば射程範囲は驚くほど広い」と振り返った。

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