東京基督教大学(山口陽一学長)キリスト教福祉学専攻の学生有志が、シンガーソングライターの岩渕まこと氏(同大学非常勤講師)の作詞作曲した『ありがと音頭』の曲に合わせた健康体操を考案し、11月11日の「介護の日」に先立ち1日に動画をYouTubeチャンネルで公開した。
『ありがと音頭』は、岩渕氏が岩手県釜石市での東日本大震災による復興支援活動中に生まれた曲で、演奏中に聴衆の一人が立ち上がって踊り出したことに着想を得、同大学福祉学専攻生に健康体操の振り付けを依頼。1カ月近くかけて学生らが完成させた。
体操の中には認知症予防に効果的なグーパー運動や足踏み運動などを取り入れており、被災地や福祉施設での健康維持・認知症予防などに役立つ内容になっている。また、介護の暗いイメージを払拭する明るい雰囲気の動画に仕上げたという。
9月1日に都内で行われた復興支援イベント「ありがと音頭フェスティバル」でお披露目した際には、「勤務している福祉施設で取り入れたい」などの反響があった。
大学側は、「今後、避難生活を余儀なくされている方やご高齢の方に親しんでいただき、楽しく体を動かすことで健康的な体作りと前向きな生活の維持に役立ちたい」と期待を寄せる。