米英教会、バチカンで 東日本大震災追悼礼拝・ミサ 2019年3月21日

 東日本大震災発生から8年を迎え、ニューヨークやロンドンの教会で犠牲者を追悼する催しが開かれた。共同通信などが報じている。

 ニューヨークでは、「ファーストチャーチ・オブ・クライスト・サイエンティスト」で追悼式典「トゥギャザー・フォー・3・11」が開催され、在留邦人ら約400人が参加した。毎年この時期に開催されている式典で、今年で8回目。被災の経験を伝える語り部の活動をしている三浦七海さん(19)=宮城県名取市出身=も参加し、世界の役に立つよう「生きている限り『語り部』を続ける」と話した。当時小学校5年生で、自宅を津波で失った三浦さんは、避難所の生活はストレスが大きかったことや、被災者であることを理由に中学校でいじめられたことを紹介。一時は被災したのは「恥」だとまで感じたと振り返った、と共同通信が報じている。

 ロンドンでは「聖マーガレット教会」で、日本語英国教会の主催で追悼行事が開かれ、参列した在留邦人や英国人、観光客ら250人以上が被災地の復興を祈り、犠牲者を悼んだ。参列者は、震災で犠牲者が出た地域名を記した花びら形の紙を、教会中央に設置された小さい木に飾った。記帳簿に「被災地の皆さんを忘れません」「一緒に頑張りましょう」と書く人もいた。

 愛知県出身で、ワーキングホリデーでロンドンを訪れている女性(30)は、震災で友人を亡くしたのを機に悔いのないよう生きると決めた。「目標実現に向けて渡英したことを今日友人に報告できた」と語った。

 バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ大聖堂で3月11日、東日本大震災から8年に合わせた追悼ミサが行われた。共同通信が報じた。同聖堂の名誉司祭長アンジェロ・コマストリ枢機卿と菅原裕二・教皇庁立グレゴリアン大学教会法学部長が執り行い、集まったイタリアの在留邦人らが鎮魂の祈りをささげた。

 参加者が「今も苦しんでいる人たちのために何ができるかを考え、行動に移す知恵と勇気をお与えください」などと日本語のメッセージを読み上げ、復興支援ソング「花は咲く」の合唱も聖歌隊により行われた。(CJC)

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