日本での聖職者の性的虐待 カトリック司教協議会が調査へ 2019年4月14日
カトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題が世界で相次ぎ発覚していることを受け、日本カトリック司教協議会(会長高見三明・長崎大司教)は4月4日に開いた常任司教委員会で、長崎をはじめとする全国16司教区を通じた内部調査を、早期に実施する方針を決めた。具体的な方法や開始時期は今後詰めるが、外部に協力を求めることも検討する。
高見三明・長崎大司教は7日、被害を訴える男性らが東京・渋谷で被害者たちが開いた集会に参加、国内のカトリック教会における児童性的虐待の調査に乗り出すことを明らかにした。
調査のきっかけとなったのは東京都公務員、竹中勝美さん(62)の告発。幼少期を過ごした小平市の児童養護施設「東京サレジオ学園」で日常的にドイツ人神父から性的虐待を受けていた記憶にさいなまされた竹中さんが、事実を公にした=写真・「小児性的虐待」を実名告白した「文藝春秋」2019年3月号。
日本での虐待例は竹中さんが発表してから実施された司教へのアンケートで5件の被害申告が出されたことを把握しているという高見氏はカトリック教会が十分な対応をしてこなかったことを竹中さんに謝罪した。(CJC)