米カリフォルニア州シナゴーグ 銃撃事件をWCCが非難 2019年5月11日
米メディア「CNN」によると、米カリフォルニア州サンディエゴ郊外の街パウウェイにあるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)で「過ぎ越しの祭り」最終日の4月27日午前11時23分ごろ、銃撃事件があり、少なくとも1人が死亡、3人が負傷した。19歳の男が拘束された。
市内にある病院には事件後に4人の患者が搬送され、このうち女性1人が死亡した。残る3人は男性2人と少女1人で、命に別条はなく、容体は安定しているという。
パウウェイ市は、容疑者が侵入した時の発言を理由に「憎悪犯罪」との見方を示した。ドナルド・トランプ米大統領も同日、ホワイトハウス前で記者団に「憎悪犯罪のようだ」と語り、遺族らに弔意を表した。
サンディエゴ警察の責任者によると、容疑者は現場から逃走した後、緊急通報の電話で事件への関与を認め、自分の居場所を告げた。警官が出動すると、抵抗せずに投降した。
世界教会協議会(WCC=本部ジュネーブ)のオラフ・フィクセ=トゥベイト総幹事はこの攻撃を非難。人々には、安心できる礼拝所に集まる権利があると言い、暴力には動機に関わらず不安でいっぱいになる、と語った。(CJC)