日本同盟基督教団「教会と国家」委員会 明仁天皇の伊勢神宮参拝報道に訂正求める 2019年6月1日
NHKが4月18日、明仁天皇夫妻の伊勢神宮参拝に関するニュースにおいて、「皇室の祖先の天照大神がまつられる伊勢神宮の内宮」と表現し、同日夜のニュースウォッチ9でも「伊勢神宮の内宮は皇室の祖先の天照大神がまつられています」と紹介した。その後、翌19日のニュースウォッチ9およびニュースウェブの記事では「皇室の祖先とされる天照大神がまつられる伊勢神宮の内宮」と表現が改められた。これを受けて5月13日、日本同盟基督教団「教会と国家」委員会の柴田智悦委員長は、NHKの上田良一会長に宛てて抗議声明を送付した。
声明では、公共放送であるNHKが「皇室の祖先の天照大神」と報道したことは、キリスト教の教義に反することであり、信仰の自由の侵害であると主張。憲法の趣旨にも反しており、公共放送の立場から逸脱しているとして強く抗議し、正式な訂正放送を行うよう求めた。
靖国神社春季例大祭 真榊奉納に対して抗議声明
また4月21日、安倍晋三首相、根本匠厚生労働相、大島理森衆議院議長、伊達忠一参議院議長は靖国神社の春季例大祭に合わせて真榊を奉納し、23日には超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の衆参議員71人が靖国神社に参拝したことを受けて、同委員会の柴田委員長は5月13日、抗議声明を上記4氏に宛てて送付。
声明では、神事における祭具としての供え物である真榊を奉納したこと、国会議員が集団で靖国神社を参拝したことが政教分離原則に違反すると強く批判。また信仰の自由を否定することになると指摘した。