香港デモ拡大 「引き渡し条例」改正案めぐり教会が声明 2019年6月13日

 香港基督教協進會(HKCC)主席の蘇成溢牧師は6月12日、HKCCの中国語・英語公式サイトで、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に関する緊急アピールを発表し、香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官や梁君彦・立法会主席(議長)との早急な面会を求めると表明。条例案の可決を急げば、社会の分断を長期的に悪化させ、結果的に新たな対立を起こすことになるとして、香港特別行政区政府が同条例の改正を停止し、より多くの時間を社会に与えて、緊張を合理的な議論で解決できるよう望むとした。さらに、デモ地域の牧師らに対し、状況の変化に注意を払いつつ、デモ参加者への牧会的ケアを行うと共に、デモ参加者の暴力をやめさせて参加者と自らの安全を守るよう訴えた。

 またカトリック香港教区は同日、同改正案に関する二つ目の公的アピール文を中国語と英語で発表。同条例案をめぐる争いが暴力と流血の段階に達してしまったことは残念だとして、改めて香港政府と市民に対し、自制と平和的かつ理性的な解決方法を求めるよう訴えた。カトリックのニュースメディア「AsiaNews」によると、香港の枢機卿や補佐司教は昼と夜のミサで、若者たちの要求を支持し、香港の平和を祈ったという。

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