【告知】 次号より新連載「大頭眞一の『焚き火』日記」スタート 2019年6月21日
「ぼく」を知らない人のための前置き
ぼくは、まあまあの町で、まあまあの教会にいる、まあまあの牧師だ。子どものころから「脱力系」とか「本当にやる気があるのか」と言われ続けてきた。自分では、まあまあやる気があるつもりだが、たぶん頭の中の部品が一つか二つ足りないのだと思う。そんなことはよくあることで、誰かに助けてもらえばいいだけだ。
まあまあの訳書と、まあまあの著書がある。そのうちの、まあまあの1冊のもとになったのが、まあまあの月刊誌に出た「焚き火を囲んで聴く神の物語」という連載だった。これは、まあまあウケた。いろいろな人々の神学的な違いを、焚き火を囲んで語り合うように、穏やかな対話のうちに知っていくという感じで書いたのだ。最近「セカンド・シーズン」を始めた。これは、まあまあのオカリナの吹き手である久保木聡牧師と一緒に、「聖書信仰」をめぐる対立を現実に調停しようというもので、人々からは「地雷原で焚き火をする自殺行為」と言われている。
そんな、まあまあのぼくの、まあまあの毎日を報告するというのが、この「焚き火日記」だ。まあまあの人々が読んでくれれば、たぶん、だらだらと続いていくだろう。そうでなければ、打ち切りになるだろう。人生とは、まあそんなものだ。
おおず・しんいち 1960年神戸生まれ。北海道大学経済学部卒業後、三菱重工に勤務。英国マンチェスターのナザレン・セオロジカル・カレッジ(BA、MA)と関西聖書神学校で学ぶ。日本イエス・キリスト教団香登教会伝道師・副牧師を経て、現在、京都府八幡市の明野キリスト教会牧師、関西聖書神学校講師。著書に『 聖書は物語る 一年12回で聖書を読む本』『聖書はさらに物語 る 一年12回で聖書を読む本』、共著に『 焚き火を囲んで聴く神の物語・対話 篇』(ヨベル)、訳書にマイケル・ロダール『神の物語』(日本聖化協力会出版委員会)、マイケル・ロダール『神の物語 上・下』(ヨベル)などがある。