工事開始137年後にサグラダ・ファミリア建築許可 2019年6月20日

アントニ・ガウディが137年前に建設を始めたスペイン・バルセロナの『サグラダ・ファミリア』(聖家族)教会に対し6月7日、建築許可が出たとAFP通信などが報じている。
バルセロナ市議会都市計画担当のジャネット・サンス氏は報道陣に、サグラダ・ファミリア教会の工事を担う委員会が460万ユーロ(約5億6400万円)を支払うことで建築を許可したことを明らかにした。
1882年に建設が始められ、今では年間数百万人もの観光客が押し寄せているサグラダ・ファミリアの工事が、建築許可を得ずに進められていたことが発覚したのは2016年のこと。
サンス氏は、「サグラダ・ファミリアのような象徴的な建築物が、許可を得ないまま違法に工事が進められていたという歴史的にも異例な出来事」をついに解決したと述べた。
教会の工事完成までを担う委員会によると、アントニ・ガウディは1885年、現在はバルセロナに合併吸収されたサン・マルティ市の役所に建築許可を申請していたが、返事が得られなかったという。
建築許可証によると、完成すれば高さ172メートルになるサグラダ・ファミリアの工事費は3億7400万ユーロ(約460億円)。その資金は寄付金と入場料のみで賄われている。完成は、ガウディの没後100年に当たる2026年の予定。(CJC)