日本初の女性医師・荻野吟子を映画化 10月公開に向け支援呼びかけ 2019年7月11日
現代ぷろだくしょん(山田火砂子代表取締役)は、日本初の女性医師・荻野吟子(1851~1913年)の生涯を描いた新作『一粒の麦――荻野吟子の生涯』の製作を発表し、今秋10月26日からの上映に向けて支援を呼びかけている。
男性ばかりの医者にかかるのを嫌がり、病気を放置して死んでいく女性もいたと言われる男尊女卑の時代。荻野吟子は女性の教育養成を目的とした女子高等師範学校を経て、私立医学校好寿院に学び、1885年、34歳で医術開業試験に合格。女性として初めて医籍に登録され、男性社会の中で女性の地位向上に生きた。同年、荻野医院を開業し、キリスト教婦人矯風会にも参加。1890年に牧師の志方之善と結婚し、北海道に渡って開業した。
荻野吟子役には若村麻由美、志方之善役には山本耕史のほか、賀来千香子、柄本明、佐野史郎など、豪華な顔ぶれが出演。監督の山田火砂子氏は、「最近の医学界のニュースを見聞きし、この国はいまだ男性優位に動いているのかと驚いた。吟子先生のような女性に巡り会える人が一人でも増えることを願って、この映画を作りたいと思った」と意気込みを話す。
現代ぷろだくしょんでは、同作の製作を支援するため前売券になる製作協力券(1枚1200円、当日券は1800円)の購入を呼び掛けている。寄付および製作協力券代金(希望枚数を記入)の送金先は、ゆうちょ銀行00160-1-392469「荻野吟子の映画を作る会」まで。
同作は10月26日よりケイズシネマ・新宿にてロードショー。9月7日の午後2時から、中野ZERO小ホール(東京都中野区)で行われる試写会では、山田監督の舞台あいさつも予定している(製作協力券のみ入場可)。問い合わせは現代ぷろだくしょん(Tel 03-5332-3991)まで。