「アマゾン特別シノドス」 全体会議で最終文書提示 2019年11月1日
「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」は10月25日、閉会まであと2日を残すところとなった。公営「バチカン・ニュース」(日本語版)によって紹介する。
同日午後行われた第15回全体会議では、特別シノドスの結果を踏まえた指針を今後実施に移すための、実行推進委員会のメンバーが選挙された。その結果、ブラジル(4人)、ボリビア(2人)、コロンビア(2人)、ペルー(2人)、アンティル(1人)、ベネズエラ(1人)、エクアドル(1人)の、計13人が選出された。このメンバーに、さらに教皇フランシスコの指名により3人が加えられる。
この後、同シノドス議長クラウディオ・フンメス枢機卿によって、シノドス中の全体会議・言語別グループ会議での発表・討議の総まとめといえる「最終文書」が提示された。フンメス枢機卿は、導入のあいさつで、草案に対する言語別グループからの修正提案の多さもさることながら、最終文書を作成するシノドス委員会の作業も大変なものだったと述べた。アマゾンで進行する環境危機を背景に行われたこのシノドスで、その最終文書は、待つことではなく行動することの必要を強調している、と同枢機卿は話した。教会は、このシノドスで、アマゾンの人々と自然の叫びに耳を傾けると共に、その大きな希望にも耳を傾けた、と語った。
シノドス閉会を前に26日午前中、司教たちは各自で最終文書の内容を注意深く解読、同日午後、第16回全体会議で、この最終文書の採択が行われた。そして27日午前、教皇フランシスコと参加司教らの共同司式によるミサをもって、3週間にわたった「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」は幕を閉じた。(CJC)