米福音派有力誌がウクライナ疑惑受けトランプ氏から「離反」 2019年12月30日

米キリスト教福音派系の週刊誌『クリスチャニティー・トゥデー』12月19日号(電子版)が、同派の多くの信者が支持してきたドナルド・トランプ大統領を上院での弾劾裁判で罷免すべきだとする論評を掲載した。トランプ氏が2020年の大統領選で優位に立つため、ウクライナ政府を通じてジョー・バイデン前副大統領の信用をおとしめようとしたと指摘、「これは道徳心を失って混乱する人間のほぼ完璧な典型例だ」と断じている。
同誌は、「トランプ氏を上院で罷免するか、次の選挙で落とすかは良識で判断すべきだ」と強調しており、同誌の「離反」は再選を目指すトランプ氏にとって打撃となる可能性がある。
トランプ氏は20日、ツイッターで同誌を「極左雑誌」と批判、「自分はどの歴代大統領よりも福音派のために成果を出してきた。その成果は他の追随を許さない」と主張した。
11月26日に公表された全米世論調査によると、米大統領選の民主党候補指名争いでエリザベス・ウォーレン上院議員の支持率が急落し、バイデン氏が代わってトップに立った。(CJC)