モンテネグロの正教会、「教会財産没収」法案に抗議 2020年1月15日
モンテネグロの事実上の首都ポドゴリツァで1月12日、政府への抗議の意を示すために1万人超の信徒が集結。ポドゴリツァのハリストス復活大聖堂の公式ホームページには、教会と修道院を守るために行列をなす信徒らの写真が掲載された。
モンテネグロでは各州が「セルビア正教会」の財産を制限、または押収を可能とする政府法案が12月27日に可決、ミロ・ジュカノビッチ大統領が署名。以来、同国各地で現地正教会による反対表明が相次いだ。Orthodox Christianityなどメディアが、SNSなどで随時状況が伝えられている。
ユリウス暦を用いる世界中の正教会はグレゴリオ暦1月14日、新年を迎えた。モンテネグロの街々で「祈りの行進」が開催され、同国主教・神父らが混乱の中で、文字通り人々の生活の祝福を祈った。モンテネグロの宗教人口は正教会は約7割強、ムスリムが2割弱を占める。