【読者プレゼント】 映画『名もなき生涯』特別試写会 信仰者の尊厳を問う実話 2020年1月21日
第72回カンヌ国際映画祭で「人間の内面を豊かに描いた作品」としてキリスト教関連の団体から贈られるエキュメニカル審査員賞を受賞した映画『名もなき生涯』が2月21日に公開される。『シン・レッド・ライン』(1998)、『ツリー・オブ・ライフ』(2011)で知られる世界的巨匠テレンス・マリック監督最新作。これまでカンヌ国際映画祭でパルム・ドールや監督賞、ベルリン国際映画祭で金熊賞などの最高賞を受賞するなど、「生ける伝説」と呼ばれる映画監督テレンス・マリックが、46年のキャリアの中で初めて実在の人物を描いた。
主人公は第二次世界大戦下、自らの信仰に基づいてナチスドイツへの忠誠を拒み、後に列福された実在のオーストリア人農夫、フランツ・イェーガ―シュテッター。神々しい山々に囲まれたのどかな田園に暮らしながら、過酷で不条理な現実を前にしても、妻や娘への愛と自身の信念を貫き通そうとしたフランツ。
戦争という極限状態にあって、いかに信仰を貫き得るのか。ヒトラー暗殺計画に加担し、獄死したボンヘッファーや、遠藤周作の『沈黙』で描かれた殉教者たちを想起せざるを得ない。神父さえもナチスに屈し「神は安寧と幸せを望んでおられる」と説得する中、それでもなお信仰者としての尊厳を保つ生き方とは――。
にわかに軍靴の音が近づきつつある今こそ、心して直視すべき作品。2月21日(金)より全国公開。
【STORY】
第二次世界大戦時、ヒトラーへの忠誠を拒絶し、ナチスに加担するより自らの信念に殉じた一人の農夫がオーストリアに実在した。彼の名はフランツ(アウグスト・ディール)、山と谷に囲まれた美しい村で、妻のフランチスカ(ヴァレリー・パフナー)と3人の娘と暮らしていた。戦火が激化し戦争に駆り出された彼は、ヒトラーへの忠誠を頑なに拒む。直ちに収監され裁判を待つフランツを、フランチスカは手紙で励ますが、彼女自身も村でひどい仕打ちを受け始める。
【読者プレゼント】
公開に先立ち、2月4日(火)午後6時半(6時開場)、ニッショーホール(東京都港区虎ノ門2-9-16 日本消防会館)での特別試写会に5組10名様をご招待いたします。ご希望の方は住所、氏名、職業、本紙の感想を添えて「キリスト新聞編集部プレゼント係」(〒162-0814 東京都新宿区新小川町9-1、Fax 03-5579-2433、Eメール=support@kirishin.com、公式Twitterアカウント @christweekly をフォローの上、DMでも可)まで。申し込み締め切りは1月28日(火)。
監督:テレンス・マリック
出演:アウグスト・ディール、ヴァレリー・パフナー、ブルーノ・ガンツほか
原題:A Hidden Lif/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:namonaki-shogai.jp
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