教会が新型コロナウイルス対策 国内でも「注意喚起」相次ぐ 2020年2月21日

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大勢の信徒が集まる教会でも対策が練られ始めた。すでにカトリック香港教区、シンガポール教区は公開ミサの挙行を停止する措置を発表。シンガポールの感染者数は2月16日時点で75人。そのうち3人は国軍兵士で、2人はグレース・アッセンブリー・オブ・ゴッド教会に出入りしていた。同教会での感染者はこれで18人となった。

 バチカン(ローマ教皇庁)広報局は2月3日、コロナウィルス感染予防のため、中国に数十万枚のマスクを送ったことを明らかにした。発表によると、マスクは湖北・浙江・福建の3省に向けて送られたという。マスクの寄贈は、教皇慈善活動室、イタリアの中国教会宣教センターの共同の働きかけで、バチカン薬局の協力を得て行われた。

 カトリック東京大司教区は1月31日、2月20日に「注意喚起」を公表。「細心の注意を払いながら慎重に感染予防措置をもって備えることは、不特定多数が定期的に集まる教会ですので、社会的責任の側面からも重要」とした上で、特に感染の原因となり得る「ホスチアや葡萄酒と水の奉納」「(握手、抱擁を伴う)平和の挨拶」の中止、「聖水盤の使用」自粛、ミサ中の「マスク着用」許可、ミサ前後の「ドアの開放」などを呼び掛けた(https://bit.ly/2PauMGT)。

 これに倣い、2月6日に日本聖公会東京教区(https://bit.ly/2SZTgnl)、2月18日に日本福音ルーテル教会常議員会(https://bit.ly/2V92wsaも相次いで注意喚起を発表。日本福音ルーテル教会は3月24〜26日に予定していた「春の全国Teensキャンプ2020」も中止を決定した。

 事態の収束まで、もうしばらく時間を要することになりそうだ。

新型コロナウイルス感染拡大、中国の教会閉鎖へ  2020年2月1日

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