バチカンが新型コロナでサンピエトロ大聖堂閉鎖 美術館は臨時休館 2020年3月11日
バチカン(ローマ教皇庁)は3月10日、イタリア国内での新型コロナウイルス感染拡大に伴い、防止策を強化し、サンピエトロ大聖堂と同広場を閉鎖した。期間は4月3日までで、観光客や団体の出入りが制限される。個人の信者については事情に応じ出入りが許可される。『バチカン・ニュース』が報じた。
バチカン広報局は3月10日午後、サンピエトロ大聖堂と同広場を4月3日まで、観光客の立ち入りを禁止し、それに伴い、次のような措置を実施すると発表。広場内に設置されていたバチカン郵便局のモバイル・ユニット、バチカン書店の売店2カ所の休止する。機関紙『オッセルバトレ・ロマノ』の写真サービスも休止する。オンラインでの受け付けは可能。バチカン従業員のための厨房ホールは11日で閉鎖するが、各事務所などへの食事配達サービスは継続する。バチカン薬局とスーパーマーケットは利用可能だが、店内の混雑防止のため、入店制限を行う。
これに先立ち同広報局は3月8日、バチカン美術館(博物館)も4月3日まで臨時休館すると発表。バチカンのネクロポリス、カステルガンドルフォの教皇離宮博物館、教皇直属バシリカ*に付属する美術館を閉館する(*教皇直属バシリカ=サン・ピエトロ、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ、サンタ・マリア・マッジョーレ、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラの各大聖堂)。(CJC)