カトリック東京教区 聖週間の典礼は非公開に 2020年3月23日

 カトリック東京教区(菊地功大司教)は3月23日、「新型コロナウイルス感染症に伴う3月30日以降の対応」を発表。30日以降も当面の間、公開のミサを原則として中止すること、聖週間の典礼をすべて非公開とすること、復活祭の洗礼式については主任司祭の指示に従うことなどの方針を明らかにした。

 菊地大司教は同日、「聖週間を迎えるにあたって」と題するメッセージ動画も公開。「感染症の拡大が要因とはいえ、四旬節中にミサにあずかることなく、また御聖体を受けることなく過ごすような事態となってしまったことは、非常に残念ですし心苦しく思っています」と心境を語り、公開ミサを自粛する一番の理由が、「自分が感染しないようにするためではなく、意識しないまま感染源となり、他の方を危険にさらす可能性を避けるため」であることを改めて強調し、「聖週間の毎日を、どうか大切にしてください。聖週間の聖書朗読を必ずお読みください。祈りを共にしてください。苦難に打ち勝ち復活の栄光に達した主の力に、わたしたちをゆだねましょう。信仰を生きる意味をあらためて見つめ直しながら、一日も早い事態の終息を、いつくしみ深い神である御父に祈りましょう」と呼び掛けた。


カトリック東京大司教区の皆様

新型コロナウイルス感染症に伴う3月30日以降の対応

カトリック東京大司教区 大司教
菊地功

 新型コロナウイルスによる感染症は世界的な規模で拡大を続け、各地で重篤な症例の報告が相次いでいます。ご存じのように世界各国でも、公開のミサなど教会活動の中止が決められています。

 3月19日の政府専門家会議の新たな見解に基づき、3月30日以降の東京教区の対応を以下のように定めましたので、具体的な対策をお願いいたします。

1:3月30日(月)以降も,当面の間、東京教区のすべての信徒を対象に、主日のミサにあずかる義務を免除します。

2:3月30日(月)以降、当面の間、不特定多数が参加する公開のミサを原則として中止します。

3:結婚式と葬儀については、充分な感染症対策をとった上で、通常通り行います。

4:諸行事に関しては、20名程度の小さい集まりを除いて、できる限り延期または中止するようにご配慮ください。実施する場合でも、手指消毒はもとより、換気を充分に行い、互いの間隔を大きくとり、短時間で終了するように心がけてください。

5:聖週間の典礼は聖香油ミサを含めすべて非公開としますが、復活祭の洗礼式については、主任司祭の指示に従ってください。

6:いのちを守るため、特に高齢で持病のある方にあっては、自宅において共同体の祈りに加わるようになさってください。

7:四旬節愛の献金をはじめ、この典礼季節に特別に献金をされてきた方は、個別に主任司祭にご相談ください。

 なお、関口教会の信徒の方のご協力を得ておこなっている主日ミサのインターネット映像配信ですが、これを継続するとともに、聖週間の典礼も配信します。

 なお映像配信については、字幕などのサービスを常時提供できないこともあります。担当してくださる方にボランティアとしてお願いしていますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。

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