CWS Japanが「市民ソーシャルワーカー育成プロジェクト」立ち上げ 2020年4月18日
エキュメニカルな国際緊急支援・提言団体「ACTアライアンス」の加盟団体であるCWS Japan(小美野剛事務局長)は、災害時地域住民が協力して助け合う防災体制づくりの一環として、「市民ソーシャルワーカー育成プロジェクト」をパートナーの2団体と共に立ち上げた。
災害発生時は情報が混乱し、行政や福祉専門職といった公的機関に支援の要請が殺到するため、「災害弱者」と呼ばれる人々が支援を受けられないまま地域から孤立してしまうケースが増加する。「災害弱者」とは、普段の生活から周りの手助けを必要としている高齢者や障がい者・傷病者、災害情報の入手や安全確認が困難な外国人なども含まれ、普段から住民同士がつながり、互いを見守る防災ネットワークづくりが急務となっている。
同プロジェクトでは、社会的な制度・サービスを活用して地域の困りごとを解決するソーシャルワークを市民が学び、福祉の担い手となって地域を支えていく防災体制づくりの活動を進める。
同活動の一環として、「災害時に困っている人を助けるために市民にできること」について、事例をもとにまとめたガイドブック『災害時 あの人をたすけたい――あなたの町・コミュニティの「市民ソーシャルワーク」実践』=写真=を制作。今後は、専門職による「市民ソーシャルワーク育成講習会」も実施し、地域の力を活かした災害に強いコミュニティづくりを推進していくという。
問い合わせは「市民ソーシャルワーカー育成プロジェクト」事務局(オペレーション・ブレッシング・ジャパン、Eメール= sw@objapan.org)まで。