女性神学者がリヨン大司教になる日が来る? 2020年6月14日
「カトリック教会は女性聖職問題で重要な岐路にさしかかっている」とされる中で、仏カトリック教会リヨン大司教への立候補を5月下旬に表明した神学者アンヌ・スーパさん(73)を支持する請願書にはすでに5600人以上の署名が集まった。カトリック日刊紙「ラ・クロワ」国際版(英語)6月7日付が報じている。
署名者の1人、元政府閣僚で「緑の党」のリーダー、セシル・デュフロさんは、「私の自然な本能が、根性あり、複雑なフェミニストの闘争に関わっている女性を支持した」と語る。
デュフロさんは、リヨン大司教になるために神学者アンヌ・スーパさんを支持する請願書の最初の署名者の中に自分の名前があったことに驚かれたとしても、当然のことと受け止めている。「個人的にも活動家としても、受洗や堅信礼を受けたことに伴う正当性だけの理由で」スーパさんの姿勢を支持していると語った。
カトリック教会は、故教皇ヨハネ・パウロ2世は1994年の文書で、女性聖職者誕生への可能性を閉ざす発言をしている。バチカン(ローマ教皇庁)は、この教義はカトリックの伝統のなかで不可謬絶対の部分との立場。(CJC)