クラファン応援!限定公開【大頭眞一の「焚き火」日記】 石川ヨナ之巻(2) 2020年10月1日
前回までのあらすじ
石川ヨナのブルージーなロックンロールに、たましいのなかのナイチンゲールたちがさえずり始めたぼくは……。
そのときぼくは思い出した。クリスチャンの中にはロックンロールがよくない音楽だと思っているひとがいることを。でもそれを言うならぼくの母はどうだ。母はロックンロール好きとは思えない。クラシックばかり聴く。LGBTにだって理解があるほうとは言えないだろう。でも、コロナの前に『ボヘミアン・ラプソディ』をいっしょに見に行った。フレディ・マーキュリーの映画だ。母は楽しそうで、帰り道なんとなくガニ股になっていたのを息子は見逃さなかった。
つまりロックンロールは……とか、LGBTピープルは……という言い方は、思考停止によるレッテル貼りなのだ。最大の問題はそこにあるよきもの、自分にはまだ見えていないよきものを見逃してしまうこと。それは神さまを見逃してしまうことだ。
ヨナはロックンロールで金髪頭だ。なんで金髪頭にしているか聞いたことはないが、ヨナだってクリスチャンの世界で金髪頭が有利に働くはずがないことなどよくわかっているはずだ。てか、ヨナはめちゃくちゃ頭がいい。あの金髪頭はずっしりつまっているのだ。にもかかわらず、なぜあえて金髪頭なのか。奇をてらっているわけではない。目立って有名になろうというのもちがうだろう。
そこにはみんなと同じであることによって身を守ろうとする恐れ、神なき恐れに対する抗議がある、とぼくはにらんでいる。なぜならそんな恐れがぼくたちを区別・偏見・分断のさんだんとびに陥れるからだ。コロナにあきらかなとおり。(つづく)
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・サードアルバム『栄冠』に収録予定の楽曲、自作のDEMO音源を動画にまとめました(収録はこの他にも数曲、全5〜6曲のミニアルバムを予定しています)。