英女王夫妻、教皇が相次いでワクチン接種 教皇の主治医は感染で死去 2021年1月21日
英王室は、エリザベス女王(94)と夫のフィリップ殿下(99)が1月9日に新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたと発表した。エリザベス女王の個人的な健康情報が公にされるのは珍しい。関係者が英国内専門通信社「プレス・アソシエーション」(PA)に語ったところによると、エリザベス女王夫妻はウィンザー城で接種を受けたという。新型コロナワクチンの接種は、英史上最大の予防接種プログラムとなっており、高齢者、高齢者介護職員、医療従事者を優先してすでに150万人以上が接種を受けている。
一方、教皇フランシスコと名誉教皇ベネディクト16世も、ワクチン接種を受けたと公設バチカン・ニュースが報じた。バチカンでは1月13日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の準備が整い、特に市国内の医療・衛生関係者、治安関係者、そして高齢者、また恒常的に人と接する職務に就く人々を優先し、接種が始まった。
ただ、教皇の主治医ファブリツィオ・ソッコルシ氏(78)は9日、新型コロナウイルス感染症による合併症で死去。教皇がイタリアテレビ「カナレ5」とのインタビューの中で、ワクチン接種に反対するのは「自滅的」なこととし、自身も接種を受ける意向であることを明らかした日の前日のことだった。バチカン紙「ロッセルバトレ・ロマノ」の発表によると、ソッコルシ氏は12月26日にローマ市内の病院でがんの治療を受けていたが、その間に新型コロナウイルスに感染したという。バチカンは、ファイザー・バイオンテック社のワクチンを市国民が利用できるよう進めており、教皇は自分の名前を接種リストに入れることをためらわなかった。(CJC)
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