2021年度「論壇2.0」に6人の新執筆陣 多様な立場の書き手が〝現場〟の声と時代の息吹を代弁
■寺尾寿芳(上智大学教員)てらお・かずよし 1961年大阪生まれ。大学卒業後、民間企業に勤務しながら自宅近くのカトリック教会に通い、受洗。南山大学大学院で神学および宗教学を学ぶ。博士(文学)。「南無アッバ」で知られる井上洋治神父をはじめとする日本の宗教的風土を重視した先達に学びながら、宗教間対話や死生学の道を模索している。
■中村吉基(日本基督教団代々木上原教会牧師)なかむら・よしき 1968年石川県生まれ。2004年日本聖書神学校卒業。宗教とLGBTネットワーク代表として、宗教界、大学などでの研修、LGBT当事者の相談活動を続けている。認定臨床宗教師、アンガーマネジメントファシリテーター。2020年から現職。
■ディヴァン・スクルマン(台湾基督長老教会牧師) 原住民ブヌン族出身。2005年、日本に派遣され、日本基督教団北海教区で宣教師として活動。アイヌ民族情報センターのスッタフとして、アイヌ民族権利回復のために働く。
■吉澤慎也(KGK副総主事)よしざわ・しんや 1973年生まれ。両親がクリスチャンの家庭で育ち、中学2年でバプテスマを受ける。1998年にキリスト者学生会(KGK)主事となり、学生宣教に携わる。関東地区、東海地区主事を経て、現在は副総主事・学生宣教局長。JEA青年委員。日本ローザンヌ委員。
■渡邊さゆり(マイノリティ宣教センター共同主事)わたなべ・さゆり 関西学院大学神学部神学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。日本バプテスト同盟神戸西伝道所、曽根キリスト教会などで牧会。日本バプテスト神学校教務主任を歴任。現在、彰栄保育福祉専門学校、リハビリテーション専門学校宗教主任。
■佐光紀子(翻訳者・家事研究家)さこう・のりこ 40カ国以上の文化も国籍も異なる会衆の集う東京ユニオン教会会員。重曹などの自然素材を使ったナチュラル・クリーニングを提唱する一方で、家事の国際比較に関心を持ち、50代で大学院に入り、日本の家事の特異性を研究。著書に『家事のしすぎが日本を滅ぼす』(光文社)、『なぜ妻は手伝っても怒るのか』(平凡社)など。
■西原廉太(立教大学総長)にしはら・れんた 1962年京都府生まれ。博士(神学)。日本聖公会中部教区主教。専門は、アングリカニズム(英国宗教改革神学)。世界教会協議会(WCC)中央委員、キリスト教学校教育同盟理事長。16世紀以降の英国宗教改革神学 、現代アングリカニズム・エキュメニズムの現代的意義と課題を研究。
■吉岡恵生(日本基督教団高槻日吉台教会牧師)よしおか・やすたか 1985年神奈川県生まれ。同志社大学神学部卒業、同大学院神学研究科修士課程で実践神学を研究。日本基督教団霊南坂教会担任教師、アメリカ合同教会シカモア組合教会牧師を経て2020年に帰国。著書に『立ち上がれ!神の恵みに生きるために』(キリスト新聞社)。