【Road to えきゅぷろ2022】 コロナ禍に翻弄された1年 2021年5月1日
私と「エキュメニカル」の出会いは2017年、まさに宗教改革500周年の年でした。それまでは自分の教派(カトリック)の青年のイベントにはよく参加していましたが、他教派の青年と出会うのはイベント「えきゅぷろ!」が初めてでした。スタッフだった友人に強く誘われてなんとなく参加したことがきっかけでしたが、会ったことのない他教派の青年と出会えた嬉しさや、これからの教会について話せたあの高揚感は今でも覚えています。「自分はなぜカトリックなのか」「秘跡とは」「聖人とは」など、自分自身の信仰に向き合うきっかけにもなりました。
先に投稿してくれたゆりさんと一緒に代表を務めていた2020年は、後にも先にもコロナの渦中にあった1年でした。2020年春の終わりには「今の状況で何ができるか考えよう」と視点を変えることができたものの、何をどうすればいいのか正直途方に暮れていました。ゆりさんをはじめスタッフと何度も話し合いを重ね、やりたいことの輪郭が段々と見えてきた時、「一人で考え込んでいても何も解決にならない。直接会えなくてもスタッフ同士での対話はコロナ禍前以上に必要だ」との気づきに至りました。
「対話」とはひと口に言ってもたいへん難しく、「コミュニケーションは相手とのキャッチボールだ」というこのフレーズは言い得て妙で、自分の思いだけでも相手の思いだけでも、一方の「こうしたい!」という思いだけでは成り立ちません。また、私たちの活動は金額的な報酬もないため、個人のモチベーションがすべてです。まずは、スタッフ一人ひとりのモチベーションの確認をしようと、全体への事務連絡とは別に一人ひとりに直接連絡することを心がけました(と言っても、100点満点とは言い難く、自己評価で言えば70点程度でしょうか……)。
今後も私たちがお届けする企画一つひとつが、これからもエキュメニカルな集いの場として提供し続けられたら、これほど嬉しいことはありません。エキュメニカルの輪がこれからも続いていきますようにと祈りを込めつつ、結びとしたいと思います。(スタッフ・あんな)