【教会では聞けない?ぶっちゃけQ&A】 良い結婚相手にめぐり会うには? 西岡まり子
Q.神様にお祈りしつつ婚活中なのですが、なかなか良い相手にめぐり会えません。(20代・女性)
結婚への社会的な圧力も、周りのおせっかいも稀なこの時代、男性も女性も自分から切り開かねばならない厳しい中で本当に祈らされますね。
さて、婚活で一番悩むところは、「なかなか良い相手に」めぐり会えないことのようですが、どのような方を考えているのでしょうか? 「頼もしくて、優しくて、話が合い、仕事もでき、ルックスもそれなりに……」などという注文は、結婚して幸せになりたいと思えば思うほど、増えていくかもしれません。
優しい人は、配慮があっても優柔不断であったりしますし、決断力や行動力がある人は、微妙な感情の動きに疎かったりします。長所と短所は磁石の両極のようです。その長所に惹かれ一緒になれば、反対極の短所とも直面し続けることになるのです。
このように、「良い相手」の「良い」という評価は揺らぎます。若く勢いのある時にはアバタもえくぼに見え、結婚に飛び込めるでしょう。ところが、成熟すると物事の両面が見えるようになり、慎重にならざるを得ません。アバタはえくぼには見えないのです。
では、えくぼはその人にないのでしょうか? 誤解ゆえのえくぼではなく、現実的な長所をその人の内に見るためには、短所を超えて長所を確認する心の目が必要となることでしょう。自分の希望、願い、また、自分の為の結婚でなく、み心(神の心)を祈り求めているあなたなら、イエスの目を持ってその方を見ることができると信じています。
最後に、長所短所を越える決定要素があります。それは、その人の将来の姿です。その人が何の支配の下にいるのかにより将来は変わります。キリストの下にある時、短所の悔い改めと信仰によりその人格は円熟し、生かされていくでしょう。
しかし、罪の支配の下にあるならば、短所は2人の平和を奪い破壊へと導きます。その人がどのような良さを持つかよりも重要な決め手がここにあるのかもしれません。あなたの上に主のみ心が成されますように願いつつ。
にしおか・まりこ 東京聖書学院、タルボット神学校(結婚・家族ミニストリーの修士)卒業。日本ホーリネス教団川越のぞみ教会で夫と共に牧会。結婚カウンセリング 「プリペアー/エンリッチ」の日本推進委員。ファミリー・フォーラム・ジャ パン評議員、臨床牧会研究会・結婚カウンセリング部門担当委員、3人娘の母。