【COP26】 世界学生キリスト教連盟 繰り返し気候正義の実現求める 2021年12月9日
世界学生キリスト教連盟は、これまでも気候変動に対する正義を訴えてきたが、世界の指導者たちに行動とコミットメントを引き続き促している。世界教会協議会(WCC)が公式サイトで伝えた。
同連盟は、COP26に出席した気候の正義のためのエキュメニカル連合の一員だった。2015年から「気候正義グローバル・プログラム」の一環として、気候正義のアドボカシーに携わってきた。COP関連の枠組みの中で、特にエキュメニカル代表団や諸宗教間の調整に関連して多くの活動が行われてきた。
同連盟は、気候に関する対話の中で最も重要な仕事の流れについて、先進国がいかに消極的であるか、特に気候変動に最も貢献していない最も影響を受けた国や地域社会で、気候とエコロジーの負債をわずかにカバーしようとしていることに、重大な懸念を表明した。
アルゼンチン代表のマレーナ・ロザダ氏は、南半球にとって資金調達がいかに重要であるかを振り返った。「地球規模の問題であり、グローバルな解決策と、地球全体が共に歩む必要がある一方で、私たちには共通だが異なる責任があることは事実だ」とロザダ氏。「より多くの被害を被るのは、気候危機に直面する経済資源が少なく、この危機の発生にほとんど責任を負っていない人々だ」
世界学生キリスト教連盟は、COP26の成果が、加速する気候危機に大きく後れを取ったままでいることを懸念している。特に、豊かな国々の利己主義と貪欲さが、気候変動の影響で生じる損失や被害などの最も重要な議論が、またしても取り残されてしまったことに懸念を示している。
気候危機に関して、世界学生キリスト教連盟会長のゲーヴァルゲーゼ・モル・クーリロス博士は、世界のエキュメニカルなコミュニティの責任について考察し、まさに「今しかない」と述べた。「今日、私たちの地球と人類は岐路に立っている。気候変動の課題は人間の想像を超えるものであり、それゆえ緊急の注意と対応が必要なのだ」
© Marcelo Schneider/WCC