インドネシアの西ジャワ州チアンジュールで11月21日、マグニチュード5.6の地震が発生した。同国の主要英字紙ジャカルタ・ポストが22日午後、同国の国家災害対策庁からの情報として報じたところによると、死者は103人にのぼり、25人が行方不明だという。
この地震を受けて、インドネシアのプロテスタント諸教会がつくるエキュメニカル組織「インドネシア教会共同体(PGI)」は、22日、「PGIはチアンジュールの地震被災者を気遣う」と題する記事をインドネシア語の公式サイトに掲載し、支援金を含む被災者支援を呼びかけた。
それによると、教会のネットワークを通じてPGIが行った調査の結果、被災者と地元社会が緊急に必要としているものは、食料品、毛布、マットレス、救急箱、発電機、清潔な水、避難民テントが含まれるという。
PGI広報部長のジェイリー・スマンポウ氏はその記事の中で、被災者の遺族に深い哀悼の意を伝えるとともに、「犠牲者の遺族が気丈さと真摯さを保つように、そしてこの災害の状況に向き合う力を与えられるように祈る」と記し、こう付け加えた。「神が災害後の復興の過程の全体を助けてくださいますように」
「PGIはすべての当事者たちにチアンジュール県の被災者や被災地域への支援を差し伸べるよう呼びかけます」とスマンポウ氏は記し、インドネシアとその地域の政府が被災者に対して真剣な関心を向けるよう求めた。
同氏によると、PGIは災害リスク削減局(PRB)を通じて被災者や被災地域に支援を提供するために被災現場へ直接向かったという。PGIのPRBは、災害管理を支援するために、インドネシア・キリスト教会(GKI、改革派)チアンジュールに災害緊急局を設置したGKIチアンジュールと調整していると述べている。そして、GKIチアンジュールも、仮住まいを必要とする教会員や市民のためにシェルターを準備したという。
一方、PGIやGKIも加盟しているアジアキリスト教協議会(CCA)も22日、「CCAはインドネシアのジャワにおける自身の被災者たちのための祈りを捧げる」と題する記事を公式サイトに掲載した。
CCA総幹事のマシューズ・ジョージ・チュナカラ博士は、「懸念と被災者たちや遺族への深い同情を表明し、祈りを捧げた」という。同総幹事はジャカルタにいるCCA加盟教会の代表者たちに連絡を取り、大きな悲しみのこの時にあって、次のような連帯と祈りの支援のメッセージを伝えたという。「私たちの思いと祈りはこの災害で被災した人たちと共にあります。私たちは、愛する人たちを失ったすべての人たちのために、そして負傷した人たちの安全な回復のために、慰めといたわりの祈りを捧げます。私たちはまた過酷な状況の中で救援活動に携わっているすべての人たちのためにも祈りを捧げます」
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)