「聖書協会共同訳」点訳聖書奉献式 「すべての人に福音を」 2023年7月11日

 日本聖書協会(具志堅聖総主事)主催による「聖書 聖書協会共同訳 点訳聖書」奉献式が6月6日、日本基督教団銀座教会(東京都中央区)で開催された。同協会が進めていた「聖書 聖書協会共同訳」の点訳事業が完結したことを記念して行われたもの。関係者など約50人が参列した。

 式典は礼拝形式で行われ、司式を具志堅氏、開会祈祷を同協会副理事長の菊地功氏(カトリック東京大司教区大司教)が担った。

 点訳聖書は、墨字版の「聖書 聖書協会共同訳」が出される1年前に、同協会出版部と点字図書の製作・販売を行っている東京点字出版所(東京都三鷹市)によって出版の準備が始まった。2018年12月に墨字版が発行されると同時に、点訳作業が開始され、校正、亜鉛版製作、印刷、製本の過程を経て、創世記と出エジプト記が納品されたのが2019年5月。8月には新約聖書のマタイによる福音書が完成した。その後毎月数冊ずつ出版し、20年5月には全40冊が出版された。さらに22年10月には、読者の要望に応えるかたちで、用語解説の点字版を出版し、この日の奉献式に至る。

 式典では、点字聖書の製作全般を請け負った東京点字出版所の理事長の肥後正幸氏があいさつし、「今後も視覚障がいの方の読書環境のためによりよい点字を提供していきたい。点字聖書が視覚がいの方の助けになれば」と述べた。

 日本盲人キリスト教伝道協議会議長の田中文宏氏による祝辞、日本基督教団神泉教会会員の西山春子氏=写真上=による点字聖書の朗読に続いて、同協会理事長の石田学氏がメッセージを語り、「点字聖書の普及に力を注ぐことは、すべての人に福音が届くための証し」と強調した。

 同協会では一人でも多くの人に点字聖書を届けるため1千万円を目指し、2019年度から募金活動「SIチャレンジ」を展開。6月末までに寄せられた合計額は約926万円。募金は現在も受け付け中。詳細は同協会サイト(https://www.bible.or.jp/collection/col04.html)まで。

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