ハンガーゼロ（日本国際飢餓対策機構）は、１０月１６日の「世界食料デー」に合わせて、９月１日～１１月３０日を「２０２３世界食料デー月間」とし、飢餓啓発や募金運動を行う世界食料デー大会を全国１０地区（都道府県）１３会場で開催する。世界食料デー「あなたの１食分募金」は、ハンガーゼロが１５カ国の活動地で行っている「住民が主体となって飢餓・貧困から脱却するための取り組み」に用いられる。募金目標は２千万円。昨年に引き続き今年も目標達成を目指す。

　世界全体の飢餓人口は８億人以上。２０２２年は温暖化とコロナの影響が続く中、ロシアによるウクライナ戦争で、とくに開発途上国で暮らす人々の食料確保が一層困難になり急性飢餓人口が過去最多の２億５千８００万人となった。国連は、戦争が長引けばエネルギーや食料、生活物資の高騰化に歯止めがかからず、飢餓と貧困に苦しむ人々が拡大すると警告している。

　２０２３年の世界食料デーの開催テーマは「HungerZeroぼくらの世界」。この世界の厳しい現状から目をそらすことなく、飢餓・貧困問題の解決に一人一人が行動を始めていくことの願いが込められている。期間中は、全国の支援教会での「世界食料デー礼拝」の開催や、支援グループによる催事などが予定され、多くの人たちの参加を呼びかけている。

　また、ハンガーゼロでは、オンラインでもオフラインでも使用できる、５～１５分の六つの動画を制作。内容は①「世界食料デーテーマ」②「コンゴ民主共和国の活動報告」③「世界食料デー講演動画」④「クイズ動画」のほか、教会の⑤「礼拝」や⑥「教会学校で活用できるメッセージ」となっている。これらの動画は９月以降にハンガーゼロのホームページにある「世界食料デー特集」やハンガーゼロYouTubeチャンネルで順次公開（一部限定）していく。問い合わせは東京事務所（Tel ０３－３５１８－０７８１）まで。