中東教会協議会(MECC)は10月18日、公式サイトに「ガザにいるパレスチナ人に対する皆殺しの戦争についての、中東教会協議会による声明」を掲載し、パレスチナ人がガザでさらされているのは「大量虐殺であり民族浄化である」などと激しく非難した。以下、英語版の声明を「エキュメニカル・ニュース・ジャパン」が日本語に全訳したもの。
「平和を造る人々は、幸いである/その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイによる福音書5章 9節=聖書協会共同訳)
パレスチナ人がガザでさらされていることが軍事行動に対する軍事的反応ではなく、人間の歴史で最も大きい牢屋の囚人たちを標的にした、計画を伴った大量虐殺であり民族浄化であることは、もはや誰にとっても秘密でなくなっている。
焦土作戦に関してガザの地で起きていることや、そしてそこにいる人たちを焼くことは、神の律法であれ人間の法律であれ、戦争にさえ国際条約によって決められた制御があるというのに、あらゆる論理から逸脱してしまったものである。
子どもたちや女性たち、そして高齢者たちとともに、病人や特別な必要のある人たちを含め、防御なき民間人を攻撃し、経済基盤や医療システムを破壊し、医療スタッフやジャーナリストたちを殺し、そして水や供給物資そして医薬品を250万人からなる共同体から切り離すことは、人道に対する犯罪としか言い表すことができない。
中東教会協議会は、そのメンバーに同地域の全ての諸教会が含まれており、その開発機関がパレスチナの領域全体とパレスチナ人の立ち退き地図を通じて広がっており、人権や子ども及び民間人の保護に関心を持つ国際機関を含め、国際社会に対し、そして世界にいる全ての尊敬すべき人々に対し、適切な立場を取るとともに適切な歩みを直ちに進めるようよう呼びかける。その一つ目はガザに対する侵略を止めることであり、包囲を解除し交差点を開けることである。私たちは亡くなった人たちの魂の慰めのために、負傷した人たちや病人の癒やしのために、そして世界に平和が広がるように、祈りの声を上げる。
この犯罪は説明責任なしに通り過ぎてはいけない。むしろ、国際的な立場とその影響は、人間の尊厳を侮辱し人間の命や安全を気にも留めなかった者たちに対して拘束力あるものでなければならない。もし人類全体が直ちにかつ適切な形で行動しなければ、この犯罪は人類の額に恥ずべき汚点として永遠に残るであろう。
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)